福岡県柳川市:柳川弓道会ホームページ Scince 2011.5.1
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弓道とは・・・
−  序  −
序
 弓は、人類の歴史同様に古く太古の時代より武器として、また狩猟の道具として時代と共に進歩してきましたが、徳川時代に300年泰平が続いたことで自然と弓も「弓儀」と「形」だけが残り現代に伝わってきたと申しても良いと思われます。
 しかし、運動動作が単純で万人が楽しみやすいため、現代では一種のスポーツとして親しまれています。
 この弓道は、剣道・柔道などとは違い、「痛い」「苦しい」などということがなく誰でも親しみやすいものです。
 内面的には、全身の筋肉の静的緊張と努力を必要とし、正しい姿勢と正確さが要求され、かつ自己統制を求められますが、個人でも楽しめ、身体的疲労が少なく、知的な教養を高めることのできる武道・スポーツです。

− 特徴と効果 −
特徴と効果
 弓道は「礼に始まり礼に終わる」といわれています。
 その「礼」は決して表面の飾りや、偽りに流れたものではなく、節度のある真実のあふれたものでなければなりません。それが心や動作に表れるとき、優美にリズミカルとなり、爽快に清澄に真剣な表現ができます。
 弓道を学ぶには、身心の安定・不動が大切です。精神的作用からいえば、表面はあくまで沈着冷静であり、かつ矢を放すときは大胆で敏捷でなければなりません。こうした動きの基礎としては、精神の統一が必要です。これらの精神的要素が、正しい射を行う第一の要素となるから、射の動作においてこの精神的作用の訓練を行うことが大切です。
 動かない的が相手である以上、射の成功、不成功、すなわち的に対する中り外れは、人間の精神的作用や動作の善悪による影響であります。従って、弓道は自己との戦いであり、動作はすべて自律・自制のもとに行われるから、身体動作以上に精神的要素が左右する「心の道」であるといえます。
 また弓道は、各人の筋力・骨格に応じた弓を使用し行射すればよいことから、老若男女問わず永く続けることができ、体力のための栄養として身心の可動性を高める上に不断の効果があり、本質的に自然に健康へとつながります。

− 練習方法 −
練習方法
 弓道は稽古を始めてから、的に向かって矢を放つことが出来るようになるまでには、相当の稽古を積まなければなりません。
 実際に弓に矢をつがえて発射するまでには一定の順序があります。その順序を会得するためには、徒手弓道、素引き、ゴム弓、巻藁とすすみ、的前に立つことができます。
 弓道の稽古は、一人ではできませんし、一人稽古はしないようにとの戒めもあります。なぜなら、自分がどのように弓を引いているか自分では客観的に解らないからです。必ず上級者についてもらい稽古をするようにしてください。
 最初は形を真似ることから始まります。形を自分のものにしてください。

 
射法八節
 射法とは、弓矢を持って射を行う場合の射術の法則をいい、弓道を修練する場合には、まずその基準となり法則となっている射法をよく理解することが必要です。弓で矢を射る方法(射法)は弓に矢をつがえ、左手で弓を持ち、右手は矢と弦を固定して支え、弓を押し弦を引いて、的に向かって矢を一本ずつ飛ばすのであり、この動作の順序をつぎの八段階に分け、射法八節といいます。

 1.足踏み(あしぶみ)
 ■足の踏み方
一足で踏み開く場合
的を見ながら左足を的の中心に向つて半歩踏み開き次に右足を一旦左足の辺にひきつけ右へ一足で扇形に踏み開く、その場合足もとを見てはいけない。

二足で踏み開く場合
的を見ながら左足を的の中心に向つて半歩踏み開き次に目を下にうつして右足をこれと反対に半歩踏開く。


 2.胴造り(どうつくり)
 

 3.弓構え(ゆがまえ)
   

 4.打起し(うちおこし)
  

 5.引分け(ひきわけ)
   

 6.会(かい)
  

 7.離れ(はなれ)
 8.残心(残身)(ざんしん)
 

図解は全日本弓道連盟ホームページから

 射法(八節)に入る前に、弓矢を持つ基準の姿勢があります。これを執弓(とりゆみ)の姿勢といいます。
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